2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧
コロナ渦のころを舞台に、作者本人を思わせる小説家が主人公となる長編小説。時の移ろいに対して心を動かされる様を丁寧に掬い取る。ちょっと長く感じたけれど、歴史好き中年の私には、心に響く作品であった。 遠くまで歩く 作者:柴崎友香 中央公論新社 Amaz…
木内昇さんによる、占いにまつわる七本の連作短編集。占いでドツボにはまる人、あれよあれよと人気占い師になってしまう人。大正を舞台に、少々皮肉なユーモアと幻想を交えて描く面白い小説だった。 占 作者:木内 昇 新潮社 Amazon 木内昇さんの作品を読むの…
倉知淳さんによるユーモアミステリー短編集。「呑気で明るい本を書こうとしました」という作者の言葉通り、気楽に読めてとっても笑える作品だった。 シュークリーム・パニック ―Wクリーム― (講談社ノベルス クK- 5) 作者:倉知 淳 講談社 Amazon 倉知淳さんの…
4月30日に発売されたばかりの、米澤穂信さん最新作は、小市民シリーズ短編集。いずれも小品に見えて、語りの旨さと謎解きの鋭さで読ませる熟練の味という感じ。面白かった。 倫敦スコーンの謎 〈小市民〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 東京創元社 …
五巻目は、「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「兇賊」「山吹屋お勝」「鈍牛」の7編。 このシリーズ、四巻目くらいからさらに面白さが増してきた気がする。 新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫) 作者:池波 正太郎 文藝春秋 Amazon 心に…
岩井圭也さんによる、読書会をテーマにした連作短編小説。ぐっと引き込まれて、気付いたら一気読みであった。 夜更けより静かな場所 (幻冬舎単行本) 作者:岩井圭也 幻冬舎 Amazon 岩井圭也さんの著作を読むのはこれが6冊目。最初に読んだ「竜血の山」という…
傑作と名高いエラリー・クイーンの長編ミステリー。現代のミステリー作品に比べるとテンポはちょっとゆっくりだけど、やっぱり面白かった。 Yの悲劇【新訳版】 (創元推理文庫 Mク 1-2) 作者:エラリー・クイーン 東京創元社 Amazon 実は、エラリー・クイーン…
5月5日、火曜日。ゴールデンウィーク真っ只中。どこに行っても混みそうなこの日、根っからの人混み嫌いの奥様が選んだ穴場スポットに行って来た。川崎市麻生区にある「粟津潔邸」である。 粟津潔さんは、1950年代から2000年代にかけて活躍されたグラフィック…
5月3日、日曜日。半年ぶりくらいに寄席に行ってみることにした。浅草演芸ホール、鈴本演芸場、新宿末廣亭の三つのうちどこにしようかと、ホームページでプログラムを見て迷った挙句、今回は新宿末廣亭に決めた。夜の部で真打昇進披露興行を開催していたため…
初読み詠坂雄二さんの長編小説。行きつけの書店で大きく取り上げられていたので期待して読んだのだが・・・途中までは面白かったんだけどなー。 ※決定的なネタバレはしていませんが、結末に対してどう思ったか書いているので、傾向はわかってしまうかも。未…