今日もまた美術館をハシゴ。まずは皇居三の丸尚蔵館。

今回の展覧会は「皇室の美術振興」と「公家の書」との二本立て。
まず「皇室の美術振興」は日本画、洋画、彫刻、陶磁など全25点の展示。特によかったのは旭玉山の「官女置物」
牙彫(げちょう)と書いてあったので、いわゆる象牙だと思うが、十二単の質感が見事で言われないと象牙とは気づけないような柔らかさを感じる。
「公家の書」の方の目玉は、国宝「金沢本万葉集」。万葉集を平安時代に書写したもので、金沢の前田藩伝来のものなので「金沢本」と名前がついているそうだ。明治天皇が本郷の前田邸に行幸した際に譲られたものだとか。実は1年ほど前に、駒場公園内の旧前田邸に見学に行ったので感慨深かった。まあ、「書」は正直自分には美術品としての良さはよくわからない。見慣れてくるとそのうちわかってくるだろうか。
ちなみにアンケートに答えたら、「金沢本万葉集」ポストカードがもらえた。

午後からは、皇居東御苑の北側すぐそばにある東京国立近代美術館に移動。「ハニワと土偶の近代」展へ。こちらは、古代の本物のハニワが展示されているわけではなく、ハニワや土偶に影響を受けた明治以降の芸術家たちの作品を展示しているもの。個人的には、日本人の遠いご先祖が作ったちょっとゆるくてかわいい人形たち、くらいの認識だったのだが、近代の人々にとってのハニワと土偶の受け止められかたはもっとずっと多様で深いものであった。特に、1940年の皇紀2600年直前に、日本人の象徴としてハニワがクローズアップされ、戦中期の国威発揚に使われていたというのは驚きであった。
とにかく力の入った展示で内容が盛りだくさんなのだが、2軒目ということで途中で疲れ果てて流し鑑賞になってしまった。これは、1日かけて鑑賞するべきだったと後悔。
図録を買ったのでじっくり読んで復習しよう。(図録の装丁もかなりしゃれてる。)
