先週、白金台にある松岡美術館と荏原 畠山美術館に行って来た。この二つは少々離れているものの、徒歩で行ける距離にある。今回はいかなかったが、付近には東京都庭園美術館という素敵な美術館もある。こんなところに住めたら最高だなぁ、と、ちらっと考えて坪単価を調べてみたが、ありえない金額にそっとページを閉じた。
JR目黒駅からポテポテと歩いて20分程度、まずは松岡美術館から。外観の写真を撮り忘れてしまったが、奇をてらう風もなく、落ち着いた佇まいの美術館であった。
今回初めての訪問となるが、松岡清次郎という企業経営者による私設美術館のようだ。1975年に新橋で開館し、2000年に白金台に移転したとのこと。
館内は写真OKだが、作品のブログやSNSへのアップは不可と釘を刺されているのでここには貼り付けられない。
館内から、美しい庭園も見える。

1階が常設展で、2Fが特別展示のようだ。西洋あり、東洋あり、エジプトありとかなり幅広い盛りだくさんの展示だが、今回一番心に残ったのは、宮前秀樹の文楽画である。
(これは松岡美術館のHP画像へのリンクです)
「怨映(清姫)」という作品。いわゆる安珍・清姫伝説を扱った「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」という文楽の演目の1シーンを絵にしたもののようである。
今年は蛇年にちなんで、安珍・清姫伝説を扱った作品をちょくちょく見かける。紀伊国・道成寺に伝わる伝説で、平安時代、僧・安珍に恋した清姫が、受け入れられず嫉妬に狂って追いかけまわし、日高川に飛び込んでついには蛇になる、というお話だそうだ。
あくまで人形なので無表情なのだが、逆立つ髪と川面に映る鬼面が、文字通り鬼気迫る嫉妬の迫力を伝えており、そのギャップがなんとも面白い。
ちなみに、私は文楽を直接観たことはないが、三浦しをん「仏果を得ず」は結構好きである。また読み返そうかな。
松岡美術館は、規模としては大きすぎず小さすぎず、居心地の良い美術館であった。再訪したい。
さて、ここから白金台の駅を挟んで反対方向にある荏原畠山美術館に移動する。途中、プラチナ通り沿いにあるカフェ「STARBRIDGE TEA」で食事。初めて食べるワッフルバーガー(キーマカレー)。ほの甘い生地にカレーが意外と合うのである。

そこからまたポテポテと歩いて10分程度、荏原 畠山美術館に到着する。和風の美しい庭園のある美術館である。

庭園内にある胸像。左側が、おそらく美術館創設者の畠山一清氏、だと思う。能登の守護大名だった畠山氏の家系で、荏原製作所の創業者だそうだ。右は井口在屋という機械工学者で、畠山氏の恩師にして、こちらも荏原製作所の創業者らしい。井口氏の理論をもとに、畠山氏がうずまきポンプを作って創業なさったのだそうである。事業で財を成し、好きな美術品を収集して美術館を設立する。ロマンだなぁ。


現在の展覧会は「開館記念展 Ⅱ(破) 琳派から近代洋画へ―数寄者と芸術パトロン 即翁、酒井億尋」
館内は撮影不可。
私は琳派がとても好きで、特に酒井抱一の絵が好きなのであるが、今回は抱一の作品の展示は少な目であった。
良い展覧会ではあったが、写真も取れず、図録も買いそびれたので内容が思い出せない・・・
ここしばらく忙しくて、ブログを書くまでに1週間空けてしまったのが悔やまれる。また再訪しよう。

