5月10日、土曜日。下の記事を読んで、ぜひ行ってみたいな~と思っていた国立歴史民俗博物館(通称、歴博)を訪れた。
事前情報としては、とにかく広くそれでいて情報密度が濃いらしい。私の自宅の横浜市からはちょっとばかし遠いので、前日仕事で東京に行った後、そのまま千葉市内のホテルに前泊し、朝から向かったのである。
この日は生憎朝から雨。天気予報だと、午後にはやむというし、今日は一日中博物館にいるつもりだったのでまあ問題ない。
朝9時30分くらいにJR佐倉駅に到着。しかしながら、バスの時刻を見ると次のバスは10時1分・・・30分待ちかー。

バス停から、駅のロータリーを眺める。雨が降っていなければちょっと周辺を散歩しても良かったのだが、おとなしく文庫本を読みながら30分時間をつぶす。今思うとタクシーに乗っても良かったかもしれない。

さて、ようやくバスが来てそこから15分程度で到着。歴博の真ん前まで来てくれるバスもあるらしいのだが、私がのったのはちょっと手前の「国立博物館入口」で降りるものだった。ちょっとリサーチが甘かったなーと思いつつ、5分くらい歩いて、いざ歴博へ。

入口にたどり着いた。

さて、館内は、第1~第6展示室までのほか、企画展示室がある。
実際行ってみて実感したが、やはり一日では回り切れない物量である。10:30頃に見始めたが、最初の第一展示室の「先史・古代」の半分くらい見終わったところでもうお昼になってしまった。
実際のモノの展示ももちろん充実しているのだが、その解説の視点がかなり工夫されており、思っていた以上に面白い。
一例をあげると、これは「叉状研歯(さじょうけんし)」された縄文時代の人骨(復元)である。叉状研歯というのは、前歯に切り込みを入れてフォークみたいにすることで、当時の呪術者であったとされている。

これを見るだけだと、あー、当時はそういう風習があったんだねで終わってしまうのだけれど、ここではこの叉状研歯された人が、当時どういうものを食べていたのかを科学的に推定し、ほかの一般的な人との違いをグラフでもって比較するのである。

こういった情報から、叉状研歯された人は海産物を食べていなかったことから、海産物がタブーとされていたのではないか?ということを導きだすのだという。複数の情報を組み合わせて、考古学のミステリーを解く手段の一端を垣間見られる気がする。なかなかエキサイティングである。
そして、こういった濃い内容の展示がたくさんあるので、どうしても見るのに時間がかかる。広く浅くさらっと見るより、少数の展示をじっくりみた方がこの博物館は楽しめるんじゃないかなーと思う。そういう意味で、何回も行きたい博物館なんだけどちょっと遠いんだよな。
残りは、いくつか個人的に面白かった展示を紹介しておく。
縄文時代の犬とイノシシの人形。カワイイ。

縄文人が犬を飼っていた、はなんとなく想像がつくけど、イノシシを飼っていた可能性があるというのはちょっと驚き。「埋葬されている」と書かれているので、必ずしも食用とは言い切れないのだろうか。ミステリーである。

これは、青森県の三内丸山遺跡から復元した縄文時代の集落の模型。住居が大きいことに驚く。

カワイイ

これは出産の様子を表した土器だとか。なかなかインパクトある。

トリ型?カメみたいだけどなぁ。

土偶ってホント面白い。なんでこういう造形になるのかなぁ。当時の人に見えていた人の形と、現代人が見ている人の形は違うんじゃないかという気がしてくる。

縄文時代だけですっかり長くなってしまった。この後弥生時代から鎌倉時代くらいまでの展示をみたのだが、この調子でやっていくときりがないので紹介はこの辺にしておく。展示室でいうと第一展示室全部と、第二展示室の半分くらいまではじっくり見れただろうか。これで一日が終わったので、本当に全部見ようと思ったらにはあと4回くらいはいく必要がありそうだ。
まあ、最初の方にも書いた通り、薄く広く全部見ることを目指すよりも、少数の展示をじっくり見た方が楽しいと自分は思うので、今回の訪問はとても満足だった。
もう少し近ければ通いたいんだけどなー。
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