課長風月

疲れたサラリーマンの憩いのひと時

護国寺から雑司ヶ谷散歩

今週末の外出について奥様にリクエストを聞いたところ、「雑司が谷 旧宣教師館」という答えが返って来た。渋い選択である。というか、初めて聞くスポットである。なぜそんなところに興味を持ったのか。

 

聞いてみると、TOKYO MX の「ヒーリングタイム&ヘッドラインニュース」なる番組で知ったのだという。これはいわゆる癒し系の音楽と映像を背景に、文字ニュースを流す番組とのこと。その背景映像として「雑司が谷 旧宣教師館」が紹介されていたそうだ。隙間時間にぼんやりと見るにうってつけだとか。ちなみに、昨年のちょうど11月頃に「旧・白洲邸 武相荘」というこれまた渋いスポットに、奥様のリクエストで行ったことがあったのだが、これも同じ番組で仕入れた情報だとか。へぇ。そうだったの。

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ということで、この旧宣教師館をメインに散歩コースを組み立てた。①護国寺→②講談社→お昼→③雑司が谷旧宣教師館→④雑司ヶ谷霊園夏目漱石の墓→⑤雑司ヶ谷鬼子母神堂。我ながら魅力的なコースになった。気がする。ということで、11月15日土曜日、行ってきたのである。空は快晴、まさに散歩日和。

 

護国寺

地下鉄有楽町線護国寺駅で地上にでると護国寺の入り口正面に出る。護国寺は、5代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院の発願で建立されたお寺である。ちなみに、桂昌院は低い身分(八百屋の娘?)から3代将軍家光の側室となり、将軍の母にまで登り詰めたことで「玉の輿」の語源になったという説があるとか。Wikipediaには「俗説に過ぎない」と書いてあったので、明確な証拠はないのだろうけれど、話としては面白い。

お寺は、とっても良かった。境内はゆったり、広々して見所が多い。何より、観音堂(本堂)は、元禄時代から残っている建物物だとか。東京の歴史的建造物は、大半が関東大震災東京大空襲で焼失しているらしいので、本当に貴重なものである。元禄時代の人々と同じものを見ていると考えると、感慨が何倍も深くなる。

 

講談社

護国寺の前の広い道路・音羽通りは、もともと護国寺への御成道、すなわち徳川将軍家が参拝のために通る道であったとのこと。でも、私が音羽という地名から真っ先に名前が浮かんだのは講談社であった。出版社には小学館集英社を中心とする「一ツ橋グループ」と講談社を中心とする「音羽グループ」があるという話は、私が田舎の高校生だった30年以上前から知っていたのである。なんで知っていたのかは忘れてしまった。「サルでも描けるまんが教室」だったかなぁ。というわけで、わざわざ遠回りして講談社の前を通って来たのである。新刊本がずらっと並んでいて壮観。

 

こないだ読んだばかりの恒川光太郎ジャガー・ワールド」も発見!

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雑司が谷旧宣教師館

さてこの後、雑司が谷旧宣教師館に移動する。講談社からは徒歩20分くらいだろうか。静かな住宅街の中に、違和感なく溶け込んでいる感じであった。ちなみに、雑司ヶ谷の住宅街には、時々いつから建っているんだろう?というような古い住宅があったりして独特の雰囲気がある。散歩するだけで結構楽しめる。

 

アメリカ人宣教師のジョン・マッケーレブの居館だったとか。マッケーレブは、明治40年から昭和16年までの34年間、ここで過ごしたそうである。旧XX邸のような、昔の洋館の建築物はたまに見学するけど、これまで見たものは実業家とか元大名とか、華美なものが多かった。しかしこちらは、宣教師の家だけあって内装も簡素である。暮らしぶりも質素で、お金もあまりなく庭で作った自家製の野菜を食べて暮らしていたとか。でも、窓が多いせいか、屋内にも光がたくさん入り、特に今日のような秋晴れの日にはとても気持ちのいい空間である。2Fに展示されている資料を読んで面白かったのは、マッケーレブがここの土地を購入した時、実際の契約は999年の借地契約になっていたそうである。これは、当時外国人の土地の購入が禁止されていたための措置なんだとか。

 

雑司ヶ谷霊園夏目漱石の墓

旧宣教師館からすぐなので、雑司ヶ谷霊園にある夏目漱石のお墓にお参りに行き、先日読んだ三四郎の感想を率直にお伝えしてきた。「漱石先生、僕には美禰子の気持ちがよくわかりませんでした」

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雑司ヶ谷鬼子母神

雑司ヶ谷と言えば、やっぱり鬼子母神。七五三のお祝いでたくさんの家族が来ていた。しかしこのあたりになると少々疲れが出てきてぼんやり・・・。室町時代の1561年に掘り出された鬼子母神像を納めたのが由来だとか。家康が江戸に幕府を開く前から信仰が始まっていたんだな。境内の中にある大公孫樹は樹齢700年とか。凄い。しかし、ここで人気を集めていたのは、大木の元で丸くなる二匹の白黒猫なのであった。

 

長くなったのでこの辺で。楽しかったです。

 

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