GoogleMapを眺めていて、気になるカフェを見つけてしまったのである。横浜市戸塚区にある「珈琲と図書室」。
https://maps.app.goo.gl/TD5FwrX64qSUP7So7
写真を見ると・・・壁一面の本棚に並べられた本。落ち着いた雰囲気の店内。どうやらかなり珍しい珈琲が飲めるらしい。値段もお手頃。食事やおやつのメニューはないみたいだけど、なんと持ち込みOK。本好きにとっては天国みたいなところではないか。
ということで、奥様と二人行ってみたのである。
JR戸塚駅の西口側から、だいたい徒歩20分くらいだろうか。サクラスを右手にみて、県道22号線を西に向かって進み、その後高松時というお寺のあたりで南に折れる。あとは、国道1号線に沿って南に真っすぐ進んでいく。地図だけ見ていると少し難しいのだが、途中にある歩道橋を上っていくと、道幅の細い曲がりくねった生活道路に出るので、そこを進んで行く。道中、廃屋かなと思われる大きなお屋敷があったりして少し寂しい雰囲気である。本当にこんなところに店があるのだろうか、と少々心細くなったところで・・・かわいいフクロウの看板が出迎えてくれるのである。

イラストにほっとした。
石段を上ると素朴な案内版が・・・

写真を撮り忘れたが、庭には椿や馬酔木、雪柳などがきれいに咲いている。
外観は・・・完全に普通の一軒家なのである。

洋室と和室がある。どちらでも好きなところへどうぞ、ということだったので、今回は和室にした。洋室側には大きな本棚があって、本好き的にはぐっとくるのだが、写真を撮り忘れてしまった。
でも、和室も素敵なんである。

普通のおうち感があって、あんまりバシャバシャと写真を撮るのは気が引けたので撮らなかったが、インテリアも色々楽しめる。蝶の標本があったりして。モダンなところと懐かしさが混在する不思議空間なのである。
珈琲は、6種類の豆から選ばせてくれる。色々香りをかがせていただいた結果、普段飲んでいるコーヒーに一番香りが近い、「ふくろうブレンド」を選ぶ。珈琲とは思えないような、エキゾチックな香りのものもあった。次に来た時は試してみよう。

器も素敵である。
蔵書は学術書の割合が多そうに見えるけれど、日本文学、ミステリー、SFなど、硬軟色々ある。現代作家だと、絲山秋子さんの著作が多いなと感じた。シャーロック・ホームズや、エラリー・クイーン、アガサクリスティーなどの古典ミステリも結構そろっている。さて、何を読もうか・・・
せっかく来たので、他では読まなさそうな本を、と思い、最初にチョイスした本はこちら。ポップな表紙で目立つところに置いてあったのと、店主がはさんだと思われる付箋が多数ついていたので、きっとこれがお勧めなのだろうと思ったからである。
宗教を民俗学的に考察する本のようである。
しかしながら・・・最初の数ページを読んで、学術書っぽい表現がなかなか読みこなせず、数ページで断念してしまった。私にはちょっと難しかったのである。ごめんなさい。
やっぱりミステリーとかの方がいいかな。こういうところで読むなら、時間内で一本くらいは読み切れる短編集がよい。そう思って見つけたのがこちら。横浜ミステリー傑作選。
1986年に出版された、横浜を舞台にしたミステリーアンソロジーである。執筆陣は、三好徹、長部日出雄、阿刀田高、生島治郎、大沢在昌、日影丈吉、津村秀介、斎藤栄の8人。調べたらみんな自分の父親世代くらいの作家だなー。大沢在昌さんだけこの中ではかなり若い。
最初の短編、三好徹さんの「天使の葬列」だけ読んでみた。伊勢崎町が舞台の、新聞社の記者が主人公のハードボイルド・ミステリーである。娼婦が殺され、その部屋にいたのは米軍のGI、新聞記者がブンヤと呼ばれている時代・・・現代の感覚からはだいぶ古いけれど、それが逆に新鮮なのである。
短編一本が読み終わるまで、1時間半ばかり滞在した。最初は物珍しさからキョロキョロしてしまったが、最後の方は読書に没頭。ゆったりした椅子に腰かけて、すっかり寛いでしまったのである。
長くなったのでこの辺にしておくが、ぜひまた行きたいお店である。営業は不定期らしいので、インスタでカレンダーを確認してから訪れる必要がある。
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