言わずとしれた鬼平犯科帳の第二巻。今回も面白かった。
AmazonからISBN検索で貼り付けたらアニメっぼい表紙のものが出てきた。アニメ化されてたのか。ちなみに私が読んだカバーはこれではなかった。
本巻で、好きになったキャラが一人いる。第二話「谷中・いろは茶屋」で登場する平蔵の部下・木村忠吾である。これまで登場した平蔵の部下たちは、それぞれ切れ者ばかりだったが、木村は一味違う。おとなしい性格で盗賊を捕まえるような現場仕事は向いておらず、もっぱら書類仕事ばかりやらされている。それどころか、谷中の茶屋の娼婦にはまり、身分を偽って通い詰め、お金がなくなってしまったりする。仕事の面では全くうだつの上がらない木村だが、一つ取り柄があり、何故か妙に女性に愛される。木村は木村で真っ直ぐに女性を愛すので、遊びとかではなく相思相愛になる。そんな木村が、なんとなく幸運が重なってお手柄を挙げるというのが「谷中・いろは茶屋」。
一話限りのちょい役かと思ったが、後続の短編で、この木村が思わぬところで登場する。わたしはそのシーンで不意をつかれ、爆笑してしまった。いいキャラだなぁ。
まさか鬼平犯科帳で笑えるとは思っていなかったので得した気分である。三巻目以降でも木村は出てくるだろうか。
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